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私の父である、初代 加藤昭司に続きまして、二代目を務めさせて頂いております、加藤康昭です。

幼い頃からモノ作りが大好きだった私は、中学生の頃、父の仕事の手伝いに行きました。
それは大きな建物の中のホール全面に石を貼る工事で、力を合わせて完成させた時の達成感や、あのわくわくした気持ちは今でも忘れられません。

その経験から工業高校建築科に進み、卒業後は建設会社に勤めることになりました。
建物は二次元の線を三次元の立体にし、尚且つお施主様のご希望に近づけるため、日々勉強漬けの毎日でした。
やがてバブルが崩壊し経済も下降。私の勤めた会社も世の中の波には勝てず、倒産をしてしまい次の仕事の行方が見えない中、父親から「墓石の仕事を一緒にやろう」と誘われました。当初、私はあまり気が乗らない状態でしたが、石への奥深さ、宗派の教え、お墓の歴史などを知ることで興味が沸き、またお墓はこの先何百年も残る建造物だと思うと、どんどんはまり込んでいきました。

私が初めて担当をさせていただきましたお客さまのお話をさせていただきます。
それは、若くしてお亡くなりになったお父さまへのお墓づくりのご依頼でした。
これから大学に行くお嬢さまとお母さまとの打ち合わせは、石種、お墓のデザイン、墓石の文字、加工の細部まで何度も行いました。
秋のお彼岸にお墓が完成し、お嬢さまとお母さまがお墓をご覧にお越しくださいました。
お母さまが私に最初に言った言葉は、「ありがとうございます」と涙を流されての感謝の言葉でした。
「きっとお父さんも満足しているわ」と言ってくれたお母さま、
「辛い時があったら、ここに来てお父さんと話します」と言ってくれたお嬢さま、
「ものづくり」が好きだった私に、初めて魂のこもった「ものづくり」ができた瞬間でした。
感極まって私も涙を浮かべながらお話ししたのを今でも思い出します。

加藤石材のテーマには「想いをかたちに」です。
故人への想い、家族への想い、家族の絆の想いを込めてこのテーマにしてあります。
また、私がその時の気持ちを忘れずに、「お客さまがご満足されるお墓づくりを目指す」という自分の中のスローガンも含まれております。

今でも経営に挫折しそうな時、仕事がうまくいかない時には、あの手伝いに行った「大きな建物」と、初めて担当した「想いのこもったお墓」に足を運んで「ものづくりの心」を思い出し 日々精進するよう頑張っております。

加藤石材
代表 加藤康昭

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